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「ま、私達が考えることでもないわね」
コニス隊長はサッと背を向けると、扉の方に歩いていく。
「それじゃ早速行きましょう」
あの、俺まだ承諾してませんけど?
「あ、拒否権はもちろんないわよ~。国王様の勅命ですもの。背いたりしたら国民じゃないといっても斬首刑ものよ?」
コニス隊長は背中を向けたまま、片手を挙げてヒラヒラさせてる。
そんな物騒なことサラっと言わないでほしいもんだ。
いや、この世界じゃこんぐらいが普通なんだろうか?
おぉ怖ァ。
「早く早く!」
「ハァ……、行きましょうか」
扉で手招きしてるコニス隊長を見て、諦めたようにシルが腰を浮かせる。
つられて俺も椅子を引く。
行くしか……ないよなぁ。
正直首ちょんぱなんてゴメンだ。
「一方的に話が進んで申し訳ありませんね」
苦笑いを浮かべるリサ副隊長に軽く会釈をして、コニス隊長の後を追う。
昼飯が遠のいていく…………
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