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しかし、ありがたいことに沈黙は長くは続かなかった。
「…………ック、フフフフフフ」
静まり返る部屋の中で王様が吹き出したのだ。
「フフフフフ、あっハッハッハッハッハッハッハッハッ」
笑いはしだいに大きくなり、王様は愉快そうに声をだして笑った。
なんで笑われてるんだろ?
「ハッハッハッハッ……ゲフッゲフッ」
王様むせた。
笑いすぎ。
王妃様に背中をさすってもらって落ち着くと、王様はまたまた大きな声で話し始めた。
「気に入った!君のように面白い者には久々に会ったぞ!」
……なんかよく分からんが気に入られたっぽい?
「どうだ、騎士になって私の下で働いてみる気はないか?無論2人ともだ」
騎士?
これってシルの言う所の軍への勧誘だよな?
なら断らなきゃならんのな。
さてここははっきりと……
「な、なりませぬぞ!いくら腕がたとうとも、このような何処の馬の骨ともわからぬ輩を騎士になど!」
ちょ、じいさん邪魔すんなし。
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