王様謁見で頑張ろう!

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「話せば長くなるのだが……」 シルの問い掛けに王様は口を開く。 「君達を信用しての話だ。これから話すことは他言無用で頼む」 他言無用、……なにやら重大そうな雰囲気がしてきたぞ。 「最近我が国で盗賊行為を行う不届きな輩の動きが大きくなっている。今は落ち着いているとはいえ戦争の最中、手薄になる所を狙ってきているのだ」 昨日みたいな奴ら他にもいるのかよ…… 「幸いほとんどの盗賊団は捕縛できた。なかなか尻尾を掴めむことができなかった『北の狼』も君達の活躍で捕まえられた。感謝しているよ」 実際は偶然通り掛かっただけなんですけどね。うん。 「さて、ここからが重要な話だ」 王様はそう言うと眉間に皺をよせた。 「先に話した通り、盗賊団の大多数は捕縛し奴らの根城も押さえた。強奪したであろう金品も発見した。……だがどの盗賊団の根城を探しても見つからないものがあったのだ」 「見つからないもの?」 俺が聞き返すと王様は苦虫をかみつぶしたような顔をし、頷いた。 「連れ去られた……村人だ」 Oh……
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