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火花を纏いながら現れた女の子は先程の炎で焼け焦げた草原に立ち、蒼い目を開けた。
そして
「どうです、これなら喋っても文句はないでしょう?」
と言い放った。
……なにこの状況?
状況から考えるに、今ドヤッてるこの女の子はさっきの狼なのだろう。証拠にあの狼と同じ色の眼をしている。
なんということでしょう。喋る狼は、本当は喋る上に人に変身できる狼だったのだ。
ハッハッハ、予想Guyデス。
女の子もとい炎狼は依然として蒼の目をこちらに向けている。
ここで炎狼の容姿を説明しよう。
身長は160cmくらい。
動き易そうなシャツにショートパンツをあわせている。
サラッとした綺麗な銀髪が肩まであり、前述したように蒼いクリッとした大きな目とスッと通った鼻筋をしている。
服から出ている手足はスラッとしていて肌はきめ細かい。狼姿の時の太い脚と違い、とても力があるようには見えない。
歳は中・高校生といったところか。
俗に言う 美少女だ。
……先に言っておくが、俺はロリコンじゃないからな?
大人の女性が好きだ。
「今度はだんまりですか、そうですか」
女の子がそう言ったことで現実に引き戻される。
俺はこの娘が登場してから何も話さずにいた。
驚きすぎてました。すんません。
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