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「うおぉりゃぁぁぁぁ！！」
そう叫びながら最初に俺のところまできたのは両刃の剣を構えた大柄の髭面男。その手に持った剣を振り上げ、俺を真っ二つにしようと振るう。
ビュンと音を出しながら剣が俺を袈裟掛けに狙う。結構な速さがあると思うけど、動態視力まで最強な俺には意味なし。
身体だけ横に反らせて攻撃を避け、無防備な髭面の横っ腹に足裏で軽めに蹴りをいれた。
……そう軽めに。
軽めだったはずなのに俺より縦も横もでかい大男が宙を舞い、20mほど後方にある家屋に頭から突っ込んだ。
盗賊呆然。
俺もっと呆然。
なにこのチート。
自分のパぅワぁーが恐ろしんですけど。
ザ・ワールドばりの時間停止の中、まず立ち直ったのは両手で持つハンマーを携えた男。立ち止まっていたハンマー男はハッと我にかえり、俺に殴り掛かる。
迎撃できるスピードだったが如何せん俺は時間停止中。呆けてた俺は反応出来ずにそれを頭に喰らってしまった。
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