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札から出た光はまとまって一つの玉になると地面に向かって飛ぶ。
地面に着弾するとそこを中心に複雑な模様の魔法陣が広がり、そこから8mはあろう土の塊が突き出した。
そしてそれは隆起と陥没を繰り返し、徐々に形を変える。
丸太をそのままつけたような太く短い脚、アフリカ象すら簡単に持ち上げそうな巨大な腕。そして頭のあたりには目であろう深い窪みがふたつ。
首にあたる部分がないことを除けばゴーレムは人と同じようなシルエットだ。
「やれゴーレム!糞ガキ共をブッ潰せ!!」
ボスが命令すると、ゴーレムはゆったりとした動きで腕を振り上げ、一気に振り下ろした。
轟音をあげてめり込む拳。
もちろん俺もシルも避けたが、さっきまで俺らが立っていたあたりには立派なクレーターが出来上がっていた。
ちょっとちびった。
スクルト覚えてないと無理だろ。
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