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「さぁいきますよ」
「と、っと……」
シルに腕を引かれよろめきながら進み出す。
このまま道沿いにまっすぐ進めば王都『ターリス』につくらしい。
あ、この国の名前は『ラティステリア王国』っていうんだってさ。
厨ニ乙。
俺らは金が無いから首都にあるギルドで働こうと思う。
ギルドは魔物の討伐から街の清掃まで幅広い依頼を扱っているなんでも屋みたいなものだ。
依頼に応じて報酬が手に入る、正直ゲームみたいでテンションあがる。
村人の話では(俺は馬の速さなど知らないが)だいたい馬で数時間くらいの距離らしい。
俺が走ればもっと早く着きそうだ。
さてと、グダグダしててもしょうがない。
シルも急かしてるしな。
俺は地面をしっかり踏み締めた。
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