初戦闘で頑張ろう!

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盗賊たちは急に水が吹き出して炎が消えたことに動揺していたようだが、リーダー格の大男がそれを沈めて指示をだす。 命令を聞き、3人の男が彼らに迫る。 走り寄り、一番最初に攻撃したのは剣を持った男。 剣を振りかぶり、青年に向けて力強く振り下ろした。 青年は剣が迫ってきているにも関わらずまだ動かない。何にせよ普通ならこの時点で勝負は決している。 どう考えても最高速に達した剣がその身を切り裂くはずだった。 そう、はずだったのだ。 しかし、現実は違った。 次の瞬間私が見たものは、青年は足を上げた格好のまま停止し、男は宙を舞っているという構図だった。 現在の青年の立ち位置、終えたモーションからするに青年はあの剣を避け、盗賊に蹴りをくわえたようだ。               ・・ ……ただ、私には彼の動きが全く見えなかった。 身体強化の魔法をかけていたとしても、体格差とその発揮した威力から考えるにその密度は極めて高いと考えられる。 証拠に、青年は続けてハンマーで頭を撲られたが、逆に撲ったハンマーが砕け、彼にダメージに見られない。 あれだけの密度となるとうちの騎士団長並ではないか? 青年がハンマーの男も片付けて振り返ると、3人目の男は詠唱して魔法陣を組み、火の玉を放った。 炎の魔法(フレイムボール)だ。  
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