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残っているのは仲間を盾にしたリーダー格の大男のみ。
もう追い込まれた状況だ。
大男は盾にした仲間を捨てて怒鳴ると、懐から長細い灰色の紙を取り出した。
……あれは召喚札だ。
まもなく札は光球を放ち、地面に魔法陣を展開させた。
魔法陣からは突如として青年たちの前に高く地面が大きく隆起し、土は徐々に形を変え、いびつな人のようなものになる。
~~~っ!あれは……
「ゴーレム!?何故あんなものが――」
横目で見てみると、リサが驚きのあまりに目を見開いていた。
そうなるのは私も同じだ。
あれはただの盗賊が手に入れられるレベルのものではない。
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