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「さぁやって来ました王都『ターリス』!」
「テンション高いですね」
そんな訳で王都につきましたよっと。
やっぱ俺の足の速さは尋常じゃなかった。
途中で馬車いくつか追い抜いたし。
まだ太陽は南に向かっている最中だ。
にしてもこの街を囲む壁の高いこと高いこと。
ちょっとした高層ビルくらい高い。
白い壁にはそれ程装飾がされておらず、〔護る〕という一点に力が注がれていることが見て取れる。
そんな壁の一角にこれまたデカイ門。
鎧着た門番的な人が立っている。
門に近づくと門番のおっちゃんが話しかけてきた。
「ようこそ王都『ターリス』へ。名前に職業、あと用件を教えて貰えるかな?」
入国審査、いや入都審査か?
「俺はユウト・ヤマモト、職業は旅人でギルドに登録するために来ました。こっちはシル、以下同文」
あ、こっちの世界では名前が前にくるんだよ。ファンタジーのお約束だな。
質問に答えると、おっちゃんは持ってた台帳にサラサラと言ったことをそのまま書き写した。
「よしOK。改めて、ようこそ『ターリス』へ!」
道を空けてもらい、中に入る。
……随分あっさり入れたな。
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