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「新聞なら間に合ってますんで」
「違うわ」
「水もそれなり美味しいですし」
「だから…」
「包丁も刃こぼれしてま」
「……あなたの頭に立った旗」
「え?」
遮られた言葉に体が強張った。
「こ、これは」
手で隠しながら一歩さがる。
そういえば俺は今旗を頭に立てた状態で少女と会話をしていたのか。
「見えてるのはあなたと私くらいだから安心して平気よ」
感情をあまり表に出さないのか淡々と喋る少女。
「これが何なのか知ってるのか?」
「それより先に、確認しておきたいことがあるわ」
「確認?」
「これから私が言うことは全て真実。 あなたにはそれをちゃんと受け止めてほしいの」
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