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桜舞う春…
とある大きな学校……「揚羽学園」の高等部。
この日は入学式でも進級式でも無い。
「合併式」…。
東京を中心に、あらゆる地方がら好成績の者達が一つの学校に集まる式。
編入と言っても良いだろう。
「好成績」は何も勉強だけでは無い。運動も同じ。
「何や…あんまり変らへんなぁ…。」
「そりゃぁそうだろう、侑士。
俺らが中学の時に活躍を見せた各校のテニス部員を中心に集まったから、顔馴染みが多いからな。ドキドキも何もしねぇよ。」
「だな。けどよぉ…何で俺達が三年になってからなんだよ…;」
「仕方無いですよ、宍戸さん。急に決まったんですから。」
「急にも程があるけどな…。ったく、跡部さんみたいな理事長だな。」
「何か言ったか?」
「別に…。」
藍色のセミロングと丸眼鏡が特徴で関西弁で話す三年・忍足侑士。
赤紫色のオカッパに近い髪型で身長が低い中性的な顔立ちが特徴の三年・向日岳人。
左額に貼っている絆創膏と茶髪の短髪に水色の帽子が印象づける三年・宍戸亮。
グレーのフワフワ感を出す髪型で一番長身の笑顔が似合う二年・鳳長太郎。
真っ直ぐに切り揃えられたストレートの明るい茶髪と鋭い目付きの二年・日吉若。
整った顔のパーツを紫が掛かったグレーの髪と右目の下にある泣きボクロが一層に引き出し、擦れ違う女性が誰もが振り返る程の格好良さを持つ三年・跡部景吾。
合併になっても、やはり同じ学校同士のグループが出来る。
因みに今までの会話は「氷帝学園」の出身なので、「氷帝グループ」または「ホストグループ」「帝王グループ」(笑)
そこへ…
「おー、氷帝メンバー集まっとるなぁ。」
「まぁ、それがフツーなんやないですか?」
早速知り合いに声を掛けらた。
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