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あれ?
でも確かたなぽん、今付き合ってる人いたはず..
まぁ-
聞けば分かるか。
「ん-?なになに?」
あたしはお弁当をちびちび食べながら、興味津々で聞きかえした。
「あたし、好きな人できた!」
ウキウキとした声音はそのままに、ヒソヒソと恥じらう様にたなぽんは告げた。
あたしは一瞬キョトンとした後。
「あれ?たなぽんアイツと付き合ってたんじゃないの?」
「あ-別れた。それでね!」
たなぽんの切り替えの速さに、あたしは失笑するしかない。
あれだけ相談にのった相手にも関わらず、「別れた。」で終了とは些かさっぱりしすぎではないだろうか。
既にシフトチェンジしてしまったたなぽんにとって、元彼など食べ終わったバナナの皮並にどうでもいいのだろう。
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