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「しょうは先生とかどう思う?」
「せ.先生?!」
考えてもいなかった単語が囁かれ、思わずあたしは声を荒げた。
「シ-!!声大きいよ!」
「ご、ごめん..」
すごい形相怒られたあたしは、慌てて口元を隠して謝った。
「この前新しい先生の就任式あったでしょ。」
「うん。」
相槌を打つだけだし、これ以上叫ばないためにもあたしは食事を再開した。
「細くて長い先生居たでしょ?」
「あぁ-!居たね。やたら縦に長い先生。」
「あの先生格好良くない?」
「…え」
あたしは思わず声を詰まらせた。
心なしか厭な汗がジンワリと、滲んできている気がした。
「..格好いいかな-ふ、普通?悪くないよね!!」
あたしは必死に良いと思われる言葉を、並べ立てた。
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