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「……じゃあ、手は繋いで。そこから先は進展なし、と」
「うん、そんな感じ」
いつもの備品庫で、私はトーコとミズキからの尋問を受けていた。
何か進展があったら教えるとは言ったものの、逆に何かなかったのか問いただされたの。
……少し納得いかない気もするんだけど、私が逆の立場だったら聞きたくてしょうがないだろうなと思うと、強く拒否できない。
まぁ、どのみち話せないような出来事なんてなかったんだからいいよね。
「まぁ、ファーストデートでいきなりキスなんて有り得ないよね」
……正直な話。そんな事があったら、きっとまともに話せてない気がする。
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