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だから…月々14800円を払いながらでも、そんな部屋でも自分の部屋が欲しかったんです。
複数のバイトを掛け持ちしながら時間を余らせないように働き、なんとか食いつなぎながら生きていた。
バイト先の人や友達や彼女が身の回りの世話をしてくれていた。
だから、なんだかんだで生活は出来ていた。
今までの話で生まれた時からお金持ちじゃない事はわかると思いますが、もっと言えば中学生の時にTシャツが2枚しかなかったり、小学校の高学年の時に大人用自転車をどこからか父が貰って来てそれに乗っていたんだけど…友達とみんなで遊んでいる最中に自転車のスポークが根元から折れてオレは転倒した。
その時のコケる瞬間というのは、スローモーションのようで…
地面に向かって落ちて行きながら「あぁ~オレは貧乏なんやぁ~」とかみ締めていた事は否めない事実であります。
でも貧乏育ちは悪くないもんで、少々の事は我慢出来るし少々の事で満足もいくからボロアパートの暮らしも楽しかった。
「自分だけの物」というのが嬉しかったんだ。
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