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美香、友永、小山、中野は文化祭係。
真澄と西堀が体育祭係。
あきらと稲田は学級委員。
「高校に入っても西堀君とつるむの~!中学と同じじゃん!」
西堀は真澄と同じ中学で幼なじみだった。
「学級委員なんて私には無理だわ…」
あきらも不安そうにしていた。
(うちの係は個性キツ過ぎだと思いますが…)
美香は文化祭係のメンバーを見渡した。
友永は居眠り…
小山はアクビ…
中野は美香に手を振っている…
(どうなるか想像できるような気がしてきた…)
「学級委員。後で模造紙渡すから係のメンバーわかるように書いて後ろにでも貼っておいてくれ!
これで終わりだ。2時限目は英語だ。小テストあるそうだから自習でもやっとけよ!」
担任はあきらに模造紙を渡し、教室を出ていった。
(うそ…まだ1限目 20分も残ってるのに?)
担任がいなくなると教室はすぐに賑やかになった。
「美香ちゃ~ん!俺ら二人でおもろい文化祭にしよや~」
隣の席から中野は両手をあげ大きな声で叫んできた。
美香は笑顔で返えした。
「あの二人はには期待したらアカンで!何もしよらんから! まぁ模擬店はタコ焼き焼いて稼ぐで~!」
「中野君はたこ焼き焼けるの?すごいね」
「あのな~美香ちゃん…関西人に たこ焼き焼けるの?ってことあらへんがな!飯のオカズゆうたら お好み焼き たこ焼き うどん 作れへんわけないやんか!」 中野はたこ焼きについて熱く語りだした。
美香は最後まで聞いていたが相づちをうつしか返事できなかった…。
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