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夢の中
名前もしらない友人が言う
「これは『神のシナリオ』だと」
渡された白紙の脚本に首をひねる
名前も知らない友人が言う
「監督が結末に不満があるから変えるのだと」
監督席がむなしくそこにある
カメラマンも音声さんもいないステージで
また、名前も知らない友人が言った。
「一度で出来るように練習はしとけ」
何を練習すればいいのかわからない。
たまに神様が教えてくれる物語の結末は
誰に言っても信じてはもらえない
最後に私は 名前を知らない友人に誰なのか聞いた。
友人は答えてくれたが
目を覚ました今、彼の名前は疎か
姿すら 思い出せない
そしてまた、
夢の中で彼にあい。
私が死ぬまでの物語の台本を受け取るのでしょう
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