ツンデレ

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高木雄介との出会いはちょうど一年前。私が二年生の時だった。 その日、私は長年飼っていた愛犬を病気で亡くしてしまい、学園にある大きな桜の木の下で涙を流していた。 この桜の木は学園でも外れたところにあり、普段人が寄り付くことのない場所だったので私は安心していた。 やっと心も落ち着き腰を上げ、振り返った正にその時、目の前に高木雄介は立っていたのだ。 私は恥ずかしくなり、紅く染まる顔を両手で覆い隠し足早にその場を後にした。
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