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「べっ…別にお前のために待ってたわけじゃねぇよ!!
部活あったし、お前の母さんが夜は危ないってすげぇ俺に圧力かけたから…
しょうがなく…」
…うわ。
なにいってんのか意味わかんねぇ…
恥ずかしさを紛らわせるつもりが逆に恥ずかしくなってると最初はきょとんとしていた綾子も笑顔になった。
「涼、ありがと」
少し赤くなった頬と鼻。
上目遣いでにこっと笑う綾子。
…それ反則だろ。
「別に…」
こいつはいつもそう。
俺ばかりこんな気持ちにさせる。
こいつとは小さい時から約束してないけどいつも一緒だった。
「今日涼んち、おばさん達いないんだよね?
じゃあ後でうちにきてね」
今週から俺の家は両親が一緒に出張中。
俺はもう高校生なのになに綾子に心配されてんだよって話だよな。
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