正反対ツインズ

chapter 1

「チョコ嫌いって、珍しいよねぇ～」

別に、そうじゃないと思う。

私の友達にも、嫌いな子いたし。

「…そんなこと、ないと思うけど」

「…そう？」

沙織はまた、チョコを口に入れた。

見てるだけで、口の中が甘くなるような感覚に陥る。

「…よくそんな甘いもの食べれるよね」