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俺に、傷つく権利なんて
ありはしない。
彼女を追いつめてしまったのは、俺なのだから。
彼女が死のうとした、と言うことを担任から聞かされて
慌てふためいても、もう遅かった。
自分のしたことが、自分でも許せない。
毎日病院に通っているが
彼女ははじめ、平謝りする俺を見て、動揺したみたいだ。
けれども、俺が本気で反省しているのを読みとってからというもの
彼女の態度は一転して、冷たくなった。
まるでそれは、俺への仕返しのようだった。
彼女が傷ついた分だけ、俺にも苦しめというかのようであった。
……俺は、彼女をいじめていた。
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