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俺も、引っ込みが付かなくなって
仲間達に混じって、彼女の持ち物を隠したり
時には、壊したりもした。
そんなことが続いたある日
……彼女が自宅で、自殺を図ったのだ。
なんでこんなことが、起こってしまったのだろう。
俺はちっともそんなこと、望んでいなかったのに。
「あなたはね、あの日、こう言ったのよ。
……おまえと同じ空間に居たくない。
死ね、って」
彼女は声を震わせて、言った。
「俺……どうやって償ったら、いいんだろう」
「あたしの前から、消えて。
二度と顔を見せに来ないで。
学校は転校する」
そう言いながら、彼女は大粒の涙を零した。
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