笑顔3

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「転校……」 俺は俯いて、黙り込んだ。 そして、意を決して、彼女をしっかりと見つめた。 「……好き、だったんだ」 「えっ?」 彼女が思わず、背けていた顔を戻して、俺に視線を合わせる。 怯みそうになったが、俺は続けた。 「ノートをもらったとき、 気づいた。 俺は君が好きだったんだ。 でも、言えなかった、認められなかった。 ごめん!!」 勢いよく頭を下げる俺を、目をいっぱいに見開いて 身動きもせずに見つめる彼女。 「嫌いなんじゃないの? 余計なお世話だっていうことじゃ、ないの……?」 かすれた小さな声が 彼女の口からこぼれ出た。
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