4人が本棚に入れています
本棚に追加
今俺と翔哉の2人は、例の教室の前にいる。
「入るぞ…」
翔哉のこの台詞も聞き飽きるくらい聞いた。
「さっさと開ければいいじゃねえか」
「だってじいちゃん先生はこう言ったんだ!!」
一呼吸置いたあとに、またあの枯れた声を出す。
「私はあとで行くよ。きっと2年生の子が先にいるかもしれん、よかったら話し相手になってやっておくれ…って!!」
「まだ男か女か決まったわけじゃねえだろ」
「絶対女だ!」
なんて言われている隙に教室の扉を開く。
「お、おまっ!?勇気ある男の挑戦を!!」
「なにが勇気ある男の挑戦、だ」
そう呟きながら前方に視線を移した。
「あ…」
_
最初のコメントを投稿しよう!