はじまり

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一瞬目を疑った。 光に当たるセミロングの明るい茶髪が窓から流れる風によってふんわり泳ぐ。 ただそれだけなのに天使のような美しさを覚えた。 ふと、その子がこちらに振り向く。 ふわっと柔らかい笑顔を見せられたときには心臓が大きくはね上がった。 「どちら様、ですか?」 これまた鈴のようにきれいな声だ。 _
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