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すると携帯の奥から、音が聞こえなくなった。
故障したかと思ったが違っていた。
微妙に燐姉さんの小さい声が聞こえたのだ。
「…あああ、なんて萌えるシチュエーションなの!
これも新作の同人誌に使えるネタだわ!」
燐姉さんの興奮した声には、流石にボスも顔から見てひいていた・・・
「紺野!
はやく話を聞かせなさい!」
ボスが少しでかい声を出して、燐姉さんは咳払い一つをして話し始めた。
「いろいろここの情報を探ろうと、昨日社長室の中に進入してこっそり盗聴器を仕掛けたの。
それで昨日の夜遅くから、社長室で会話があったのよ。
なんだか精神病院関係の人みたいだったけど・・・」
「精神病院だって!?」
俺とボスは驚いた。
まさか俺とボスの依頼がこんな形でつながっているとは知らなかったのだから。
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