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車の後部座席に、静兄ィと内崎を乗せて発進させた。
「さて、内崎さん。
早速ビジネスの話になりますが、うちの会社は今一代プロジェクトを立ち上げようとしているのですが、困ったことに資金が少し足りないのです」
「それってどんなプロジェクトなんだ?」
「それは目的地についたあとでお話します」
すっかり客人気分に浸っている内崎…
酒で酔いが回っているせいか、態度がずいぶんでかい。
仮りにも優秀社員候補なんだから、少しはしっかりしろってんだ!
って言っても、これも作戦のうちなんだけどね。
車で少し走って、10分ほどで目的地についた。
目の前には杭で囲ってある広い土地だった。
後部座席にいた静兄ィが車を降りながら内崎に話す。
「それじゃあどんなプロジェクトをするかというと。
まずこの土地を手に入れるために、資金集めをしているのですが、困ったことにあと1千万円足りないのです。
そこで内崎さんが1千万円持ってきてくれたら、晴れて我々がこの土地を手に入れることができるのです」
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