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「……なんですか?」 私は「警戒心満々!」って感じで言った。 今インしたばっかりの私には、この世界での知り合いはいない。 その様子を見た男性PCは「ハハハ……」と苦笑する。 「そんなに警戒しないでよ。……初めまして、お嬢さん。僕の名前はアス。お嬢さん、初心者でしょ?サポートするよ」 言って男性PC、アスは握手を求めてきた。 「サポート?」 私はその手をとらずにきいた。 ……まだ、分からない。 警戒するに越したことはないからね。 アスはまた苦笑いをすると手を引っ込めた。 「初心者さんが早くこのゲームに慣れるように手伝うよ、てこと。やり方が分からなくて最初のうちに辞めちゃう人とかいるからね」 「……」 ……確に、最初は誰かについていったほうがいいかもしれない。 このゲームにはマニュアルがない。 最初の、サービスが始まったばかりのころはあったらしい。 しかし今は、「プレイヤー同士の交流を促す」とかいう理由で公開はされていない。 プレイ方法は、自分でみつけるか、誰かに聞くしかないのだ。 ……面倒臭いけど、仕方ないか。
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