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「リアルでもゲームするほう?」
アスが私にきいてくる。
私はうん、と頷く。
「私、不登校児だし、暇は腐るほどあるからね」
「え……?」
あ、なんか慌ててる。
「ご、ごめん。変なこときいて」
……謝られてもねぇ。
「気にしなくてもいいよ。アスの質問は変じゃないし、知られたくなかったら自分から言ったりしないよ」
私はそう言って微笑む。
「……」
アスは申し訳無さそうに頭を掻く。
「さ!早く次行こう!今度はスキルを試してみたいよ」
明るくそう言って私はまた歩き出した。
正直、心がざわついていた。
自分は不登校児だなんて、リアルでもネット上でも言うのは初めてだ。
……嫌われたかな?
後ろをついてくるアスは、何も言わなかった。
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