序章

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新学期。 早々に私は落ち込んでいた。 その原因は、この前の演劇部での公演の時のこと。 私は去年度までクラスメイトだった真知田亮君をメールで誘った。 真知田君は普段口数が少なくて無愛想だけど、 そのルックスから、女子からはとてもモテていた。 でも、真知田君は全く女の子に興味がないみたい。 私は…彼と純粋に仲良くなりたくて誘ったの。 返信の内容は行けたら行くね。だって。 デコメまで使って送ってくれた。 私はすっごく嬉しくて、 来てくれるのを期待して待ってたの。 でも彼は来なかった。 連絡もない。 学校で会っても妙に避けられてるカンジがする。 …誤解されてるのかな。 ただ純粋に友達として仲良くなりたかっただけなのに………。
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