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その日は普段通り家に帰るはずだった。
既に日は暮れ、廊下の電気が消えた人気のない校舎は、僕の恐怖感を悪戯に増幅させる。
理科室の前に飾られた様々な生物のホルマリン漬けは苦手だ。
皮膚や毛皮が剥がされ内臓が剥き出しになっているのを見る度、吐きそうになる。
本心ではこんな所を通りたくはないのだが、帰るためにはここを通らなければならなかった。
その為なるべく見ないように、と早足で駆けていると、ふと全開の扉から理科室の中が視界に入る。
そこに委員長がいた。
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