Under the Rose

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  (よくこんなところに居られるな...じゃなくて、こんなところで何してるんだ?)  ふいに考えた矢先。 「何をしてるのか、知りたい?」  彼女は振り向くこともなく、しかし心を読み取ったように的確に訊いてきた。 (僕が居ることに気付いてたのか......いや今はそんなことはどうでもいい、僕は) 「知りたい」  そう答えると、今度はその大きく吸い込まれそうな瞳でこちらを真っ直ぐ見つめてくる。  僕の心臓は飛び跳ねた。  
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