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闇に包まれた理科室で、アルコールランプの炎だけがゆらゆらと漂う。
何も分からないまま彼女の前に座らされ、何だか落ち着かない。
「今から何すんの?」
沈黙に堪え切れず、僕は会話を振ってみた。
「見て解らない?」
彼女が言った。
机に並べられた幾つかの器具、横たわった夏によく見るあの生物。
本当は何となく解ってた、ただ信じたくないだけで。
「...蛙の解剖」
「正解」
彼女は表情一つ変えず、短く答えた。
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