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“くっ……そ”
揺れる思考で、彼女はそれでも闘争心を失っていなかった。
たった数発喰らっただけで、伏してしまう。
――……屈辱だった。
相手とのレベル差が絶対的であるのを差し引いても、数発ですら耐えることができないなんて。
“お姉様に、顔向け……出来ませんわ……!”
強い戦士として自分を育ててくれた、姉の顔に泥を塗る結果となってしまう。
それだけは……ッ!!
「それだけは……許せません、わ……ッ!!」
ガッ!! と、地面へ爪を立てたセイルは、腕立て伏せの要領で体を持ち上げながら、呟く。
「《アウローラ Mk.Ⅱ》、《ギルガメス》、まだ行けますわね?」
装備への動作確認すると、アウローラもギルガメスも地面に倒れているようだが、全く問題なく動くようだ。
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