終章

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◇◆◇ 『いっけぇぇぇぇえ!!!!』 未来と焔の激突は、凄まじい衝撃を伴った拮抗から始まった。 炎の巨剣。 内部で爆発を繰り返すことにより、波である衝撃波を増幅させると共に、それに伴う空気の循環によって絶えず酸素を取り込み、燃焼温度を極限まで高める。 焔が持つ剣は、それを一気に解放することで絶大な威力を発揮する対戦艦用術式の1つである。 対し、それに真っ向から刃向かう形となっている、未来の大槍。 魔杖の形態を、第一次の槍斧、第二次の砲塔を経て第三次の大槍へと変形させ、水属性を付加したものだ。 魔杖の砲撃出力を常時射出することで作られる大槍は、やはり人間相手に使うものではなく。 そもそも2人は、お互いを人間として認識していないのだった。
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