第1章

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優雅に微笑む彼女は、長い栗毛を大きな1つの三編みにまとめて、肩乗せるように前に垂らしている。 彼女は子供をあやすような仕種で、未来の頭に手を乗せた。 「お元気でしたか? 順調にお強くなられているようで、安心しましたよ」 彼女たち2人もまた、流歌と未来の先輩。 流歌と未来の2人を、化け物と言わしめる10人の内の1人。 「ま、とりあえずあの子たち紹介してよ」 蒼海水都 (あおみ・みなと)。 「初めまして、になりますね」 緑川風子 (みどりかわ・ふうこ)。 水と風を操る、『十本槍』の二本目、三本目だ。
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