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「じゃあ改めて。アタシは蒼海水都。流歌と未来の2つ上で、19歳。よろしくね」
さばさばとしたカッコイイ大人の女、といった雰囲気にあてられたのか、セイルが嬉しそうに口元をほころばせる。
続いて、水都の隣に座る風子が口を開いた。
「初めまして。緑川風子と言います。よろしくお願いします」
こちらは物腰柔らかな、包容力ある雰囲気で、部屋の空気を一気に和やかにしてしまう。そんな声音だった。
「はい、じゃあ先輩たちは知ってるかもだけど、こっちも自己紹介するね」
「はいはーっい! 夢音未来、ぴっちぴちの16歳ですっ!」
「未来はいいから」
「やぁーあー! るーちゃん冷たぁい!」
ハイハイ、と軽く流す流歌を苦笑で見たあと、セイルは丁寧なしぐさで頭を下げた。
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