第1章

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「初めまして。今年、セント・ルーテル女学院から転入して参りました、セイル・フィリアと申します。機神騎乗師として、戦争部に入部させていただきました。よろしくお願いします」 続くように、レヴィも軽く頭を下げた。 「人型機神の《Re-000:レヴィ》よ。橙寺谷震と紫木幻に作られたって言えばわかるかしら」 自己紹介された水都と風子は、妙に納得したような表情で頷いて見せた。 「今年の聖城学園は話題性あるよね。魔眼、《悪ノ王国》からの転入生、人型機神の戦闘実用化」 「そうですね。しかも、見かけ倒しで終わらない実力もあるようですし、有望です」 ただねぇ……、と水都はくしゃくしゃと頭を掻いた。 「元から少なかったとはいえ、今年はさらに3分の1かー……」 「この時ばかりは、あの規則が恨めしくなりますね」 その場にいる全員がため息をついて空気が暗くなるが、それを取り戻すように流歌が口を開いた。
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