間章

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しかし。 10人は足手まといが増えた程度で揺らぐような戦力ではなかった。 彼等が扱う魔法は全て、効果範囲が非常に広域であり、機神や機龍、戦艦までをも容易に飲み込むもの。逆に対人戦が不得手だったほどである。 それらは流歌や未来に攻撃がいたることを許さず、圧倒の2文字ですべてを押し流した。 その様相は、まさに災害。 火によって焼き払われ、水に押し流され、雷が幾重にも降り注ぐ。 風はあらゆる物を切り裂き、地は裂けて何もかもを飲み込む。 例えダメージが通ろうとも、強力な治癒の力が傷を完治させ、変幻自在の幻影、そして金属が報復に出る。 そして、光速で動く人間は視認すら出来ず、闇の力が圧倒的すべてを押し潰した。 それはやがて、絶対的な戦闘神集団、《神ノ聖国》にすら牙を剥くこととなる。
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