248人が本棚に入れています
本棚に追加
ピッ…ピピッ…ピピピッ…
爽やかな朝
目覚ましが鳴り響き目を薄く開けると朝日が目に入った…
「まぶしっ…」
「ほら、早く起きなさいって…」
一人呟いたと思ったら隣から声が聞こえ、俺の髪を梳いているような感覚に寝ぼけ眼で隣を見る
「……母さん……」
「朝御飯、出来てるからね?」
そう言って母さんは部屋を出ていく
俺は急いで着替えて顔を洗いに洗面所に…
洗面所に付くと嫌でも鏡が目に入る
「………本当、女みたいだ………」
俺はれっきとした俺、なのに鏡には髪の長い、一見女にしか見えない奴がしかめっ面している
「はぁ………」
じゃぶじゃぶと顔を洗いながら考える
あの母さんはどうにかならないものか………
俺が髪を伸ばしてるのは はっきり言って母さんのせいだ
俺が髪を切ろうとすると母さんが泣きついてくるんだ…………この髪(と顔)のせいで中学時代何度男に告られたことか……
「………可愛いなんて言われても…嬉しくないのに……」
ため息交じりに呟き、母さんのいるキッチンへ
最初のコメントを投稿しよう!