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「ぁあ?!!」 もう8時だった えっ?! だって俺の腕時計……… 7時5分で止まってる……… ま、間に合わないっ!!! 「とっ、父さんっ!!!」 焦って父さんを呼ぶと父さんはため息を零して車の鍵を手に取った 「早く行くよ」 「うん、ありがと 父さん!」 「まったくだよ」 俺が笑顔で鞄を持ち、玄関に向かおうと足を進めると グイッ と引っ張られる 少しよろけながら後ろを振り向くと ぐずぐずと泣いている母さん 「…本当に…行くの……?」 「……母さん、離して…」 「いやよ、大事な一人息子をっ…」 「たった三年間だって…」 「三年間でも ママ さみしいっ…」 「………遅刻するから…」 「だって「父さん…、母さんなんとかして…」…うぅ……」 父さんを呼ぶと、父さんが母さんを説得してくれて、渋々離してくれた………
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