2.幼き日の約束

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  その手は暖かくて心地よくて、葵は黙ってされるがままになっていた。 「お前も、お前が愛する風魔の里も、必ず俺が守ってやる。だからそんなに心配すんな。」 「…では、私は隼人と伊賀の里を守ろう。」 「葵…!?」 「私は…隼人と一緒に甲賀と戦う。そう腹を括った。」 隼人を真っ直ぐ見据える葵の目に、最早迷いなどなかった。自分の大切なものを守るために全力で戦う…彼女はそう覚悟を決めたから。 「風魔は伊賀と共にある。それが私個人と、風魔小太郎としての答えだ、隼人。」 「葵…ありがとう。風魔の協力に感謝する。」 こうして、風魔と伊賀は甲賀に対しての共同戦線を張る事となったのだった…。  
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