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その手は暖かくて心地よくて、葵は黙ってされるがままになっていた。
「お前も、お前が愛する風魔の里も、必ず俺が守ってやる。だからそんなに心配すんな。」
「…では、私は隼人と伊賀の里を守ろう。」
「葵…!?」
「私は…隼人と一緒に甲賀と戦う。そう腹を括った。」
隼人を真っ直ぐ見据える葵の目に、最早迷いなどなかった。自分の大切なものを守るために全力で戦う…彼女はそう覚悟を決めたから。
「風魔は伊賀と共にある。それが私個人と、風魔小太郎としての答えだ、隼人。」
「葵…ありがとう。風魔の協力に感謝する。」
こうして、風魔と伊賀は甲賀に対しての共同戦線を張る事となったのだった…。
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