Ｒeturn⇔nruteЯ?

―１

慶一郎side

バッサリ手越に切られました

ま、俺よりサッカー

仕事よりサッカーな方ですから

でも、一番言いたいことが

言えなかったから少しひっかかる

｢日本決めた～！！｣

｢え！あ、まじだ！｣

ちょっと前に、

シゲがビールを持って

いきなり家に来ました

たまたま早く仕事が終わったから

飲みながら日本応援しよう！

とか言ってね（笑）

正直嬉しかった小山です。

｢お前今何見てたんだよ（笑）｣

｢ごめん、ぼーっとしてた｣

｢（笑）なに、手越は一人で見てるの？｣

｢うん、らしいよ（笑）｣

｢こっち来ればいいのに｣

｢ねぇシゲ。最近変な噂聞いたりした？｣

｢は？なにいきなり。キモい（笑）｣

｢キモいじゃないって！ガチで！｣

｢あのさ、どんな噂か知らないけどお前もう27だよ？何言ってんだよ（笑）｣

確かに、シゲの言う通りだけど

なにか、引っ掛かるんだよね…

俺の気にしすぎかな。

｢…だよな…｣

｢…（笑）うん。でもなに、どんな噂？｣

｢…なんか、よく路上とかにアンケートの人とかいるじゃん？｣

｢いるね？最近あんま見ないけど｣

｢なんか、その中でもアンケートに答えたら、お礼になにかくれる人がいるらしいのよ｣

｢ごめん小山今オカマっぽかった（笑）｣

｢ちゃんと聞けよ！（笑）｣

｢はいはい、で？何をくれるの｣

｢それがよくわからないんだけど…危ないらしい｣

｢……お前は小学生か！（笑）｣

｢いや！イケメンが狙われるみたいだからさ。危ないじゃん！俺！｣

｢……おい（笑）だったら俺だって危ないよ！｣

｢だから心配なんだって！｣

客観的に見たら、俺達

かなりのナルシストです

いや、客観的に見なくてもか…（笑）

ま、ジャニーズなんで。

｢なに、でも実際になにか起きたとかはないんでしょ？｣

｢うん、そこまでよくわからないけど。死ぬだとか｣

｢有り得ね～（笑）ていうか、お前その噂誰から聞いたの｣

｢色々、交流のある人から｣

｢全く聞いたことなかったわ｣

｢イケメン連鎖に入れなかったんじゃない？（笑）｣

｢大丈夫、今小山から話しきいたから（笑）｣

｢あ、そっか（笑）｣

なんか、シゲに話したら

真剣に考えてたことが

馬鹿らしくなった。

多分、引っ掛かってたのは

自分がイケメンの部類に

入るからだったから？