平成23年

3/8
前へ
/8ページ
次へ
『あれ、この本中途半端な本だなぁ。これで終わりかよ~つまんねえの。』 彼が手にしている本はホラー小説系ばかりである。 『ん、何だ?』 カタッ…ドサドサ 本棚から何冊か勝手に落ちてきた。触れた訳でもなくぶつかって落ちてきた訳でもない。 『……ぉあ。すげぇ!!今のまぐれ?まぐれじゃないだろ!?』 恐怖感よりも感動してしまっていた。ホラー小説読みすぎである。 ふと、落ちたもの見てみれば どれも幼い子が読む本ばかり…ん。 『…なんだこれ。』 おもむろに手にしたその本は、真っ白で紙で出来た小説であった。 だがしかし ちょっと変わっているのは、何も書かれていないもので パラパラめくっても黒字すらない。 『……。』 ぼーっと見ていたら トントン♪
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加