平成23年

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彼女を家まで送って守は、自分の家に帰る前に本屋に寄った。 「えーっと‥‥ホラーホラーっと。」 いつもながらホラー小説を探していた。 トントン‥ (ん?なんだろ?) トントン‥ (下から?) 「なぁに?」 「‥これ読んでみて下さい……。あ、‥これあげますね」 下をうつむいた。その女性から生気を感じられない。むしろ女性の手が冷たかった。 「‥いいの?」 「‥‥‥‥‥‥‥ハイ。‥」 「じゃぁもらってくよ?後で返せって言っ‥あれ?‥‥‥‥‥‥いない。」 もらった本を見てみると表札は真っ赤な模様に目?のようなものがついていた。 いつもとは違うパターンに不思議に思いながらも 「あ、雨止んでる‥帰るなら今だな。」 守は家に帰った。
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