マダオ

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あと少し…! あ!今触った! 届けぇ…─ 「なーにやってんだよ」 ドン 後ろから誰かに押された 声でわかる 銀さんだな マダオ「いってーな!なにしやがんだよ!」 銀時「貧乏たらしいんだよいちいちよ」 あーあ せっかく届いたのに100円 奥いっちゃったよ K「恥ずかしくないんですか?大の大人が」 神楽「マダオだからいつもこんなんアル」 あいつらが来るとろくなことねーよ 不幸ばっか撒き散らしにきやがる 銀時「あ、今日新八ん家で飲むからよ。まあ気が向いたらこいや」 そう言って銀時、神楽、Kの三人は離れていった 俺は長谷川泰三 仕事を失い、家も失った なにもかも、失った それから俺は まるでダメなおっさん 略してマダオ、そう呼ばれるようになった だが俺には、最高で最悪な仲間がいる おかげで俺は少し人間的に良くなった そんな気がする 社会的にはダメだが さっきまでは自動販売機の下に金があったから、なんとかとろうとしていた 邪魔されたが、こんなん慣れっこだ 「あ、お前さ」 マダオ「え、俺?」 振り向くとそこにいたのは新撰組の沖田総悟だ あまり話したことがないから話し掛けられたのは嬉しかった マダオ「珍しいな。話し掛けてくるなんて。一体な─」 沖田「焼きそばパン買ってこいよお」 マダオ「えっ」 沖田「あとジャンプもなあ。もちろんお前の金でえ」 な、なに言ってんだよこいつ 俺金ねーんだけど この時の沖田の顔は超憎たらしかった マダオ「あのさ、俺金な─」 沖田「あぁ?」 沖田はどこに隠していたのか一瞬でバズーカを出した 無論、銃口は俺に向いている 俺は頷くしかなかった ──
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