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「またさーアイツ変な事やらかしたって」
「あ、聞いた聞いた、後輩に入学式直後、舎弟になれとか言ってボコボコにされて泣きながら委員長に抱きついたって。アイツまじウケるんだけど」
「ちなみに委員長にも叩かれて大泣きだったって話だ」
「顔はイケメンで超天才なのにヘタレとかヤバいよな」
「あー…いつになったら少しはマシになるんだか」
はぁ…
今日のところは許してやろう。
今日の俺は虫の居所が若干良いからな!!
正義のヒーローは皆に優しいんだ!!
「伊集院!!」
「はい!!何も悪いことしてませんが!?世界平和について考えてました!」
そして頭に走る激痛。
「ウッギャアアアアアアアアア!!」
「何でだ!!ファイルの角で叩いた位で何でラスボスの最後の雄叫びみたいなのをするんだ!!私だ!!」
「……へ?」
目の前にいたのは、白木 夕美。通称、委員長。
昔からの幼馴染みで、俺よりほんのちょっとだけ強い女の子。
「何だ、委員長か……つまらん(´・ω・`)」
「シバくぞ。あと変な顔文字使うな」
「はい、ごめんなさい。以後一生使いません」
ちぇ、別に使ったって良いじゃないか……
「伊集院、お前今日から生徒会に入れ」
キターーー!!
これはあれでしょ!?
皆が俺を頼ってくれるって事でしょ!?
さすがおr「ちなみに役職は……会長」
「え……ねぇねぇ委員長、俺さ、委員長に超頼られてるの?」
「……別に」
「でもいきなり?」
「いや?投票だけど。今日、生徒会の立候補者が集まるんだ。ちなみに会長に立候補したのは田中 信太」
田中くん?
「ねぇねぇ田中くんてさ、柔道部部長兼剣道部部長だよね?」
「何か問題でも?」
「うわぁああああああああ無理だよ無理だよ無理だよおおぉ僕はあの人見ただけで気を失いそうな位怖いんだぞおぉぉ!!」
「泣くなこのヘタレえええええ!!」
「ギャーーーーーー!!」
そしてオデコに刺さるファイルの角。
何もしてなければ可愛いくせにこのゴリラ女め……
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