Ⅲ…『配達の美少女』

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山本源太の部屋の壁や天井には隙間なく2次元美女のポスターが貼られてある。 昼間は一応社会人として普通のサラリーマンもやっているが、家賃三万円のぼろアパートの2階の部屋に帰れば、そこは源太にとって最高の2次元パラダイス。 平面のパステルカラーの美少女たちに囲まれ、源太はニヤニヤが止まらない。 現実で恋をすることなんてとっくの昔に忘れてしまった。 でも、2次元の世界で満足していた。 それなのに、それは、突然やってきた。
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