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入社5年目ともなると、責任も任されるし、後輩達の面倒も見なければならない。
大変だけど、物事の大切なところは要領良くこなすことが出来るようになった。
千代子は時々責任の重圧に押し潰されそうになることがある。
でも、プライドが邪魔をして、誰にも相談することが出来ない。
辛くても、泣きたくても、涼しい顔をして、難しい大量の難しい仕事をこなさなければならない。
プライドを捨ててしまえば楽になれる。そんなこと、わかっているけど、簡単に捨てられるものではない。
だから、本当はそんなに強くないのに出来る女の振りをしなければならない。
後輩達からは頼られて、上司からは結婚はまだか?みたいな余計なお世話を背中に感じて……。
女の25歳って難しい年頃かもしれない。
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